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法人営業マネージャーブログ
2019.06.27
古畑 美紗登
こんにちは、古畑です。今回は、床下空間における結露のリスクについてお伝えしようと思います。
6月22日に発行された日経ホームビルダー 7月号の特集が「顕在化する夏型結露トラブル」です。もうご覧になった方も多いかと思います。この特集では、主に壁と屋根における結露の事例をもとに、原因や結露に至るプロセスを実験結果から示し、最後に対策のポイントをまとめてあります。
※日経BP社のサイトはこちら
「結露リスク」と聞くと、壁や屋根の内部結露を真っ先にイメージしますが、床下の結露リスクも見過ごせません。特に、ベタ基礎工法においては、夏の高温多湿な環境下で発生する「夏型結露」により誘発されたカビの繁殖が、築浅物件でのクレームに繋がる事例も起きています。
築10年未満の物件でも、床下で結露している事例を確認しています。防湿対策をしたベタ基礎。結露の原因は何なのでしょうか。
主な要因は「夏型結露」と「換気量不足」です。室内空間との断熱・気密化、ベースコンクリートの地熱冷却・蓄熱効果によって、床下空間が低温になりがちです。
特に夏は、外部の空気が高温多湿になります。この高温多湿な空気が、床下で冷やされ、結露が生じます。これが「夏型結露」です。
また、現在主流の基礎パッキンは、全方位からの通気を確保できる反面、立地の環境によっては建物中央部の換気量が不足する場合があります。換気量不足によって多湿な空気が滞留し、結露するケースもあります。
特に、住宅密集地の場合は、隣の住宅との距離が狭く通風が限定され、床下の換気量を十分に確保できない可能性が高まります。
こうした状況を踏まえて、床下木材に防腐・防カビ対策を講じている場合でも、条件によってはカビや腐朽菌が発生するケースもあります。
カビ・腐朽菌の繁殖条件は次の4つだと言われています。
この4つの条件が揃うと繁殖がはじまります。逆に言うと、この4つの条件が揃わなければ、繁殖を食い止めることができるということです。この4つのうち、床下空間でコントロールできるのは「水分(湿度)」です。ちなみに、カビ・腐朽菌が繁殖しやすい湿度は70%~99%だと言われています。
では、床下空間の湿度をコントロールするにはどうすればよいのでしょうか。結論から言うと、方法は以下2つしかありません。
壁や屋根の結露対策と同じですね。
これらのポイントを押えて頂き、壁・屋根と同じく、床下の結露対策も講じて頂くことで、構造躯体をより長く健全な状態に保つことができます。高温多湿な日本における木造住宅の宿命・結露と、うまく付き合っていきたいですね。
古畑 美紗登
所属:本部
浜松市出身。入社以来法人営業一筋に、たくさんのビルダー様とお施主様とご縁を頂いてきました。ビルダー様にとっての「真のパートナー」を目指し、メンバーと一緒に取組んでいます。お会いした際には忌憚のない率直なお話をお聞かせ下さい。
美和 有輝
所属:本部
住宅メンテナンス営業を経験後、新築事業部の立ち上げと新築住宅の営業を経験し、その後法人営業として主に新規のお取引先様との提携を進めてまいりました。 現在では全法人営業の教育と管理を行っています。
古畑 美紗登
所属:本部
浜松市出身。入社以来法人営業一筋に、たくさんのビルダー様とお施主様とご縁を頂いてきました。ビルダー様にとっての「真のパートナー」を目指し、メンバーと一緒に取組んでいます。お会いした際には忌憚のない率直なお話をお聞かせ下さい。
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新入社員で入社しビルダー様担当一筋。ビルダー様の視点でサービス・情報をお届けできるように日々奮闘中です。 特技は原稿執筆で、実は情報誌「いいご縁」の初代編集長です。
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古くからお取引させて頂いている工務店様が多い地域です。そのため床下点検のご依頼をたくさん頂き、私は日々東から西へ飛んでいます。 新たな商材も告知、提案を行っています。疑問点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
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